投稿規程・執筆要領

投稿規程

(投稿者の資格)

本誌への投稿資格者は,本学会の会員(正会員,学生会員)とする.共同執筆の場合,筆頭著者または責任著者(コレスポンディング・オーサー)が本学会の会員であれば,共同執筆者に会員以外の者を含むことができる.編集委員会がとくに認めた場合はその限りではない.

(著作権について)

本学会は,本誌に掲載された著者の原稿について,当該著者の著作権(日本の著作権法第21条から第28条に規定される著作者の権利)を日本及び外国において非独占で実施する権利を当該著者から取得するものとする.
本誌に掲載された著者の原稿の一部もしくは全文を,本誌以外の媒体(書籍,雑誌,報告書,WEB等)に転載しようとする場合,著者又はその原稿の著作権を実施する権利を有する者は,本学会に所定の様式(転載許可申請書)をもってその旨を事前に通知し,許可を得るとともに,本誌に掲載されたものである旨の記載が当該転載される媒体に付記されるようにしなければならない.

(原稿の送付)

原稿は,本文と図表を分けてそれぞれ電子媒体で送付する.また別紙送り状をあわせて送付する.
提出原稿の第 1 ページ目は,和文原稿の場合には原稿の種別,和文の標題,著者名,所属,キーワードを,つづいて英文の標題,著者名,所属,アブストラクト(Abstract),キーワードを記載する.また英文原稿の場合には,同一の内容を和文表記を省略して記載する.
和文原稿・英文原稿とも本文は,第 2 ページ目から記載する.
なお和文原稿の要旨は,本文の後に入れる.
投稿先は,編集委員会専用アドレス(journal@yuki-gakkai.com)宛とする.

(原稿の種別と内容)

本誌の原稿で使用される言語は,日本語及び英語とする.
原稿の種別は,総説(Review),論文(Article),調査論文(Research Paper),技術論文(Technical Paper),研究動向(Research Trends),現地報告・資料紹介(Report),書評(Book Review),その他,とする.
論文(Article),調査論文(Research Paper),技術論文(Technical Paper)は原著論文とする.
原稿は未発表のものに限る.

原稿の種別ごとの定義は以下のとおりとする.

(1)総説

有機農業に関連のある論考,研究動向,歴史的背景等を体系的に総括し,解説や展望を加えたものであって,論理展開や記述内容にオリジナリティがあるもの.

(2)論文

有機農業に関連のある研究成果をとりまとめたもので,理論的・実証的に記述され,以下の 3 点の基準に合致するもの:

  1. 仮説検証形式であるか,もしくは,新しい理論的知見や未確認の事実を確認しようとする記述分析形式であること.
  2. 当該研究領域における先行研究の整理と論及を行うとともに,当該論文が,先行研究と比較して,いかなる成果が得られたのかが明記されていること.
  3. 理論や実証分析にオリジナリティがあり,以下のいずれかに該当すること.
    1. 実験・調査等のデータ分析や理論展開を通じて,従来の定説や既存の重要知見に対して,新知見を付加・補強する内容のもの.
    2. 従来の研究では取りあげてこられなかった研究対象・研究領域に焦点を当て,そこでの問題点や課題の解明を通して,新たな研究領域を開拓するもの,もしくは,それによって実践の場面への応用の可能性をもつもの.
    3. 従来の研究成果について新たな視点からこれを見直すかもしくは整序し,今後の研究課題に示唆を与えるもの.

(3)調査論文

有機農業に関連のある現地実態や歴史的背景等についてとりまとめたもので,以下の 2 点の基準に合致すること:

  1. 現地調査,もしくは資料・史料・文献解析等に基づくオリジナルな調査データ,分析結果等を中心としてまとめていること.
  2. 当該研究領域にあって,いかなる課題の整理もしくは発見に寄与したのかが明記されていること.当該研究領域における先行研究の整理・論及が行われていること.

(4)技術論文

有機農業に関連のある実験・調査等についてとりまとめたもので,以下の 2 点の基準に合致すること:

  1. 実験・調査等によるオリジナルなデータ,分析結果等を中心としてまとめていること.
  2. 当該研究領域にあって,いかなる課題の整理もしくは発見に寄与したのかが明記されていること.当該研究領域における先行研究の整理・論及が行われていること.

(5)研究動向

有機農業研究における特定分野もしくはテーマに関する動向について,解説や展望を加えたもの.

(6)現地報告・資料紹介

有機農業の現地実践事例や有機農業振興に寄与するさまざまな事例について報告し情報交換に資するもの,または歴史的な資料・史料等や,海外事情等について,総括的もしくは事例報告としてまとめたもの.

(7)書評

有機農業研究および有機農業研究に関連する著作の批評.

(8)その他

上記のほか,編集委員会が依頼をするなど掲載を認めたもの.

執筆要領

(提出原稿の書式)

提出する原稿は,MS-Word により作成し,A4 版縦置き,40 字×40 行,1 段,マージン(余白)は上下左右各3cm, 文字の大きさは10.5 ポイント、フォントはMS明朝とする.頁及び行番号を挿入すること.

(文字表記)

和文を書く場合は,特殊な専門用語・学術用語の他は原則として新かな遣い,常用漢字を使用し,句読点は「,」「.」を使用する.
英文 Abstract や引用文献などで欧文を書く場合は,すべて半角文字を使用する.その場合は,句読点も括弧も半角文字を用いる.句読点の後ろには,半角のスペースを入れる.また,括弧は,半角のスペースをとってから用い,閉じた後にも半角のスペースを入れるのが原則である.
本文中に欧文文字を書くときは,単語を書くだけのときも,半角文字を使用する.たとえば,「FAO」とはせずに,「FAO」とする.また,算用数字も半角文字を用いる.たとえば「2014年」とはせずに,「2014 年」とする.なお,西暦年を表示する以外のときには,3 桁ごとに半角の「, 」をつける.また小数点を表示するときは,半角の「. 」を用いる.

(原稿の分量)

本誌掲載時の 1 ページは,A4 版縦置き,25 字×46 行,2 段組(1 ページ当たり 2,300 字),文字の大きさは9ポイントである.また,注,文献リストの文字の大きさは 8 ポイント,1 行当たり 28 字である.
原稿の分量は,上記のことにくわえて,本文以外の標題,著者名および所属,要旨・Abstract,キーワード,図表などを勘案してつぎのページ数を超えないようにする.編集委員会がとくに認める場合はこの限りではないが,超過ページ数に応じた追加の投稿料(掲載料)が必要となる(2022年12月1日以降投稿の総説,論文,調査論文,技術論文に関して).下記の編集規定の(投稿料)を参照.

  1. 総説,論文,調査論文,技術論文,研究動向,は10ページ.
  2. 現地報告,資料紹介,は6ページ.
  3. 書評,その他,は2ページ.

(標題)

標題は,和文および英文を併記し,主題のほか副題を記載することができる.副題は,コロン「:」を用いて表記する.

(著者名)

著者名は,英文では名を小文字(先頭のみ大文字),姓はすべて大文字で記載する.
著者が連名の場合,和文では著者名のあいだを「・」で区切り,英文では「, 」で区切る.

著者の所属は,氏名の右肩に 1,2,3…の印を付けて,つぎの行にそれぞれ対応する番号と所属を記載する(掲載時の誌面上ではページ左段下に掲載される).
責任著者(コレスポンディング・オーサー)を明示する場合には,著者のなかからひとりを選び,著者の右肩に付けた数字の後に「†」をつけて示すことができる.また本文末に連絡先(所属,住所,メールアドレス等)を記すことができる.

(要旨,キーワード)

論文,調査論文,技術論文には,和文「要旨」,英文「Abstract」を記載する.それぞれ 600 字以内,400 語以内とする.また日本語「キーワード」および対応する英語「Keywords」を,検索可能な語句 5 つ以内で記載する.
日本語「キーワード」および英語「Keywords」ともコンマで区切って列挙する.英語「Keywords」はすべて小文字とするが,固有名詞は最初の文字のみ大文字とする.
なお,論文,調査論文,技術論文以外の原稿の場合には,和文要旨,英文 Abstract,日英キーワードの記載は著者の任意とする.

(本文の見出し)

本文には,適宜,見出しおよび小見出しをつける.本文の見出し番号と配列順は以下の例示によるものとする.
節   1.,2.,……
中節  (1),(2),……
小節  1),2),……

(図表)

図表は,本文と別に,1 点毎 1 ページに収めた電子ファイルで提出する.
本文中における図表の挿入位置は,欄外に【表 1 挿入】などと明記する.
図は,図 1,図 2…と順に番号をふり,図下中央に題名をつける.図の題名はゴシック体とする.
表は,表 1,表 2…と順に番号をふり,表頭中央に題名をつける.表の題名はゴシック体とする.
図はそのまま版下として使えるように,投稿者の責任で作成する.発表済みの図版を引用する場合は,著作権者の承諾を得ること.
また,図表の読み方など必要に応じて「注」をつける.

(数式)

数式における変数やパラメータなどはイタリック体とする.また,乗除は「*」や「/」による表記をなるべく避ける.
長い数式は,行頭に全角 2 字分のスペースをいれ,前後をそれぞれ 1 行あける.数式が多くなる場合は,番号をつけて区別する.

(単位)

単位は,国際単位系(SI)(SI 単位と併用してよい単位を含む)とし,必要に応じて従来単位を併記する.

(注の表記)

注は,本文中では記述しにくいが,どうしても言及しておかなければならないことを述べるために用いる.文献の参照・引用のためには用いない.
注のつけ方は,本文中の当該箇所の右肩に上付き文字で 1),2)…と番号をふる.数字は半角文字を用いる.括弧記号と連接する場合には,「…」2)というように括弧の後ろの位置につける.句読点と連接する場合には,……3),……4).というように句読点の前の位置につける.
注の文章は,すべてまとめて本文の末尾に(文献リストの前に)1 行あけて記載する.
注番号の前には,全角 1 字分のスペースをとる.注番号の数字は半角文字,片括弧は全角として,そのあとに注の文章を記述する.
投稿時の原稿では,ワープロソフト付属の脚注機能は用いない.

(人名の表記)

文中で他の論者に言及する場合,初出時にはその氏名をフルネームで記載し,2 度目からは姓だけを記載する(文献リストに記載されている場合は姓だけ記載すればよい).ただし,ひとつの論文のなかで言及する論者に同姓の者が複数いる場合には,2 度目以降もフルネームで記載する.
外国人の研究者に言及する場合,同様に,初出時にフルネームを記載する.その場合,カタカナ表記(たとえば,カール・マルクスまたは K. マルクス)でも,アルファベット表記(たとえば,Karl Marx または K. Marx)でもよいが,ひとつの論文のなかではいずれかの表記法で一貫した記載をする.外国人研究者の場合も,2 度目以降はファミリーネームだけとする.
なお,著者自身の文献や研究成果について言及する場合も,上述のルールにしたがう.文献の著者が投稿者自身であることが判明するような表現,たとえば「拙稿」などの表現は用いない.

(文献リスト)

文献リストは,本文のあとの[注]の記載が終わったあとに 1 行あけて,[文献]の見出しをつけて記載する.
文献は,著者姓(family name)のアルファベット順に記載する.同一著者による文献が複数ある場合には,刊行年の順に記載する.
また,同一著者による同じ刊行年の文献が複数ある場合には,刊行年の後に a, b, c, ……と小文字のアルファベットを順につけて,(中島 2014a),(中島 2014b),というように区別する.
各文献は,著者名,発行年,題名,出版社の順に記載する.雑誌等に掲載されている文献は,著者名,発行年,題名,雑誌名,巻号,引用ページの順に記載する(出版社は示さない).欧文の著書名,雑誌名はイタリック体にする.

例:
古沢広祐(2014)「地球とともに生きる食と農の世界」桝潟俊子・谷口吉光・立川雅司編著『食と農の社会学』ミネルヴァ書房,21-38.
Howard, A. (1940) Agricultural Testament. London : Oxford University Press.(=1959,山路健訳『農業聖典』農林水産業生産性向上会議)
中島紀一(2010)「有機農業における土壌の本源的意味について」『有機農業研究』2 (2):23-29.
Padel, S. (2001) Conversion to Organic Farming : A Typical Example of the Diffusion of an Innovation. Sociologia Ruralis 41(1) : 40-61.

(文献の参照・引用)

典拠した文献を示す注(以下「文献注」と略記)は,本文中の適切な箇所に,括弧書きの割注で記載する.文献注の括弧は全角の丸括弧( )を用いる.
文献注は,文献リストと連動するものであり,著者名(刊行年)または(著者名 刊行年)のかたちで表記する.著者名と出版年のあいだには半角スペースを入れて,たとえば(中島 2014)のように表記する.
文献注の著者名は,姓だけを記載する.ただし,文献リストのなかに同姓の著者が複数いる場合は,漢字表記であれば氏名すべてを,アルファベット表記であれば「ファミリーネーム,イニシャル」を記載する.たとえば,(Weber A. 19xx),(Weber M. 19xx)とする.
また,同一著者による同じ刊行年の文献が複数ある場合には,刊行年の後に a, b, c, ……と小文字のアルファベットを順につけて,たとえば(中島 2014a),(中島 2014b)というように区別する.

以下,文献注として想定されるその他のケースについて例示する.
─文献の引用ページを明記する場合:出版年のあとに半角コロンと半角スペースをいれて引用ページを示す.複数ページにまたがる場合はハイフンで表記する.たとえば(田中 1979:129-130)など.
─共著の場合:和文では著者名をナカグロ「・」でつなぎ,英文では著者名を and でつなぐ(ドイツ語文献はund, フランス語文献は et, 等々).
─共著者が 3 名以上の場合:ファーストオーサーのみ記載し,「ら」「et al.」をつける.たとえば(高橋ら 1995)(Lampkin et al. 2000)など.
─編書の場合:(保田編 1996)(Lockeretz ed. 2007)など.
─編者が 2 人の場合:(中村・大村編 2010)(Johnson and Klein eds. 2015)など.
─編者が 3 人以上の場合:(桝潟ら編 2000)など.
─訳書の場合:(Henderson and Van En 1999=2008)など
(原著者名 原書の出版年=訳書の出版年)を記載し,さらに参照ページを示す場合は(Henderson and Van En 1999=2008 : 78)のように記載する.
─訳書はあっても原書を参照している場合:(Henderson and Van En 1999)とのみ記載.
原書と訳書双方の参照ページを示す場合は(Henderson and Van En 1999 : 78=2008 : 86)となる.
─同一著者の複数の文献を参照した場合:(吉田 2000,2005).
各文献の出版年のあいだを半角カンマと半角スペースでつなぐ.
─異なる著者の複数の文献を参照した場合:(吉田 2000;大木編 2001;高橋編 2010)など.

文献と文献のあいだを半角セミコロンと半角スペースでつなぐ.文尾に複数の文献を引用する場合,区切りは次のようになる:
(Yasuda and Nakajima 2005, 2006 ; Matsuda et al. 1989 ; Yamada 2012a, 2012b)
(保田・中島 2005,2006;松田ら 1989;山田 2012a, 2012b)

編集規程

(原稿受付日)

原稿受付日は,原稿が編集委員会に到着した日とする.ただし,編集委員会から内容の照会,訂正若しくは短縮の目的をもって投稿者あて返送された原稿については,原稿が再提出された日とする.

(原稿の採否)

投稿原稿は,総説,論文,調査論文,技術論文については,匿名査読者 2 名以上による審査を行い,掲載の採否については,その審査結果に基づき編集委員会が決定する.
査読者は,編集委員の意見をふまえて編集委員長が決定する.
査読(審査)期間,原稿の修正期間はそれぞれ原則 1 ヵ月とし,査読回数は初回を含めて原則 3 回までとする.
また,総説,論文,調査論文,技術論文以外の原稿については,編集委員会の審議により掲載の採否を決定する.

(校正)

投稿原稿について,著者校正は 1 回行う.校正は印刷上の誤りの訂正にとどめ,内容の変更を認めない.

(投稿料)

投稿原稿の掲載料は別紙に示す.

附則

この規程は,2015年11月1日から施行する.
この規程の改定は理事会で行い,学会誌および学会ホームページに公示する.

2023年4月2日一部改定.