第23回 大会(新潟食料農業大学、12/10-11)

2022年10月21日

【開催方式】オンライン開催
【開催校・後援】新潟食料農業大学
【開催日時】
2022年12月10日(土)~12 月11日(日)

【プログラム】
第1日 13:00~18:00
13:00~13:30 開会セレモニー
会長挨拶、開催校挨拶、大会の進め方の説明

13:30~15:30 全体セッションI 有機菜園の社会的意義と可能性~持続可能な社会への転換に向けた「菜園を基軸とした学び」(Garden-based Learning)の潜在力を考察する〜
〇趣旨:「コロナ禍」があぶり出したフードシステムの脆弱性とその影響が深刻化する現代において、持続可能で公正なフードシステムへの転換を後押しする多様かつレジリエントな取り組みの重要性が増している。このような文脈の中、本セッションでは有機菜園がもたらす学びに焦点を当てる。かい離した農と食をつなげ、子どもや若者の生態系リテラシーや農業リテラシーを高め、持続可能性を見据えた批判的思考力や創造力、実践力を培う教育ツールとして注目を浴びている有機菜園は、持続可能で公正な社会への転換に向けてどのような潜在力を持っているのだろうか。学校菜園、高等教育での菜園、コミュニティガーデン(市民農園)の現場からの報告をもとに、その社会的意義と可能性を考察する。

〇座長:山本奈美(京都大学大学院)

〇話題提供
「有機菜園の社会的意義と可能性―日本版“The Growing Classroom”,恵泉生活園芸 “Life Gardening”の経験から-」
澤登早苗(恵泉女学園大学)

「子どもたちの未来をつくる教室:エディブル・スクールヤードから見える持続可能な生き方と発展的食育の成果」
堀口博子(一般社団法人エディブル・スクールヤード・ジャパン)

「有機、不耕起の参加型実証農園での学び~あだたら食農school farmの経験から」
金子信博(福島大学食農学類)・根本敬(あだたら食農school farm)・渡邊芳倫(福島大学食農学類)

15:30~16:00 休憩

16:00~18:00 全体セッションII 天敵利用を考える
〇趣旨:2019年と2020年に西日本を中心に秋ウンカが大発生し,大きな被害が発生した。みどりの食料システム戦略では,有機農業の面積が農地の25%とする目標が設定されているが,秋ウンカに対する防除対策は考えられていない。トビイロウンカの土着天敵であるウンカシヘンチュウはトビイロウンカ被害の抑制が期待できる天敵である。また,野菜では,害虫の大発生を抑える方法として,土着天敵利用が研究されてきた。
本セッションでは、地域の土着天敵の害虫防除利用の意義や課題について考えます。土着天敵の保護,増殖や利用および外来生物を天敵として利用することのリスクやSDGsへの貢献についての報告を元に検討する。

〇座長:星野 滋(広島県立総合技術研究所農業技術センター)

〇話題提供
「有機農業におけるアグロエコロジカルな土着循環型天敵活用のストラテジについて:水田の浮塵子糸片虫と天敵群アソシエイトを事例に」
日鷹一雅(愛媛大学大学院農学研究科)

「野菜害虫防除のための土着天敵の利用と周辺植生の影響」
永井一哉(元岡山県農林水産総合センター)

「有機農業農家での天敵利用」
井上栄明(元鹿児島県農業開発総合センター)

「導入天敵の利用法と問題点(オンシツツヤコバチを例に)」
星野 滋(広島総研農業技術センター)

18:15~19:15 オンライン懇談会

第2日 9:00~16:00
9:00~11:00 地域セッション ガンバってる佐渡の有機・環境保全型稲作〜この10年でできたこと・できなかったことを踏まえて今後を展望する〜

〇趣旨:かつて(1950年代)13万人がひしめき合い、山林ははげ山化し、水田は深刻な水争いの場だったという佐渡。「人口の適正化」が進んだ現在も5万人を超え、約1万haの耕地(水田9割)面積を抱える大きな島である。トキの野生復帰問題の下、島を挙げて環境保全型農業に取り組み、佐渡市では「朱鷺と暮らす郷」認証米制度(2007年)や世界農業遺産への登録(2014年)など先進的な取り組みを進めてきた。2017年には、JA佐渡が部会組織として自然栽培研究会を立ち上げ、2022年からは、みどりの食料システム戦略に合わせて学校給食への有機米供給を始めている。
息の長い取り組みの継続により、大きな成果・多様な展開が図られているとともに、それゆえの悩み・隘路に陥る危惧もある。現場での悩みを含めて、それでも「ガンバっている」佐渡の取り組みについて、現場の皆さんから実態報告をいただき、学びを深めたい。

〇座長:豊田光世(新潟大学)・伊藤亮司(新潟大学)

〇話題提供
「環境の島:佐渡市における20年の取り組みを振り返って:有機・環境保全型農業の展望」
渡辺竜五(佐渡市長)

「佐渡における自然栽培・有機農業の農法論的発展と地域への普及・担い手育成課題」
斎藤真一郎(農業者)

「生態学・生き物側からみた佐渡農業の課題」
本間航介(新潟大学)

11:30~12:30 個別発表I
【社会人文科学系A会場】
11:30~11:50 「意識・無意識の世界と有機農業」
中里和浩, 尾形友聡, 本城昇(埼玉大学)
11:50~12:10 「民謡・祭りと地域の文化の自給」
中里和浩, 尾形友聡, 小林亞依奈, 関口珠末, 本城昇(埼玉大学)
12:10~12:30 「現代農村の「つながり」考 山田農園「筑波山麓 KAYABUKIライフ~ 懐かしい未来~」を素材として」
飯塚里恵子(千葉農村地域文化研究所)

【社会人文科学系B会場】
11:30~11:50 「家族参加型有機菜園プログラムにおける参加者からのフィードバック:親のスピーチの計量テキスト分析」
中川祥治(農業・環境・健康研究所), 菅原啓順(名寄研究農場)
11:50~12:10 「環境保全型農業を担う人材育成のための基礎教育カリキュラム策定事例ー札幌静修高等学校通信制課程 アグリコースの計画実例」
森田亜貴(サステイナー・マイファーム),坂本直樹(マイファーム), 荒川裕紀(マイファーム), 萩原航(マイファーム), 西辻一真(マイファーム・札幌静修学園)

【自然科学系A会場】
11:30~11:50 「有機栽培と慣行栽培によるリンゴ園の土壌環境評価」
甲斐貴光(明治大学黒川農場)
11:50~12:10 「カロテン含量豊富なトマト新品種「カロフル」の育成とその特性-緑肥を活用したリビングマルチ栽培による品種育成」
原田晃伸(自然農法国際研究開発センター), 徐啓聡(自然農法国際研究開発センター), 三木孝昭(自然農法国際研究開発センター)
12:10~12:30 「有機ブドウ栽培のスマート農業化に関する研究」
王嘉憶(茨城大学農学研究科)

【自然科学系B会場】
11:30~11:50 「無肥料無農薬多数回中耕除草水田の稲の生育と養分動態:転換後5年間の経過」
石黒宗秀(北海道大学大学院農学研究院), 周之舵(北海道大学大学院農学院), 朱顔(北海道大学大学院農学院), 柏木淳一(北海道大学大学院農学研究院), 荒木肇(新潟食料農業大学)
11:50~12:10 「カバークロップと有機液肥葉面散布による有機水稲の生育改善について」
高嶋尚哉(茨城大学大学院農学研究科), 武藤光輝(茨城大学大学院農学研究科), 加来嵩時(茨城大学大学院農学研究科), 菅井純(茨城大学大学院農学研究科), 深澤茉奈(茨城大学農学部), 浅海拓真(茨城大学農学部), 岡山毅(茨城大学大学院農学研究科), 浅木直美(茨城大学大学院農学研究科), 小松﨑将一(茨城大学大学院農学研究科)

12:30~13:30 昼食休憩

13:30~14:50 個別発表II
【社会人文科学系A会場】
13:30~13:50 「有機農産物の消費者団体における消費者の社会的選好と組織運営」
根本志保子(日本大学)
13:50~14:10 「グリーン購入法改正によるオーガニック需要拡大に関する研究」
中塚華奈(摂南大学農学部)

【社会人文科学系B会場】
13:30~13:50 「島内有機農家実態調査から明らかにされた淡路島における有機農業の特色と課題」
川副優花(AGBIOTECH(株)), 中西隆允(AGBIOTECH(株)), 草処基(東京農工大学院), 田中治夫(東京農工大学院)
13:50~14:10 「ブータンの有機農業100%への道のり」
小林舞(京都大学経済学研究科)
14:10~14:30 「米国でのアグロエコロジー普及の展開過程-カリフォルニア大学アグロエコロジーセンターの実践を中心として」
松平尚也(京都大学農学研究科博士後期課程、耕し歌ふぁーむ)

【自然科学系A会場】
13:30~13:50 「防除法分類」
大里登(元JICA専門家)
13:50~14:10 「踏込温床の有用性と廃床利用」
岡島護(元茨城大学農学研究科学生)
14:10~14:30 「有機茶園における除草方法の違いが雑草植生に及ぼす影響」
岩瀬結子(静岡大学), 稲垣栄洋(静岡大学)
14:30~14:50 「茶園跡地の土壌改良処理が有機栽培圃場の雑草発生に及ぼす影響 」
稲垣栄洋(静岡大学), 金田直之(静岡大学), 豊田雄大(静岡大学), 岩瀬結子(静岡大学), 西川浩(静岡大学)

【自然科学系B会場】
13:30~13:50 「不耕起栽培畑における土壌物理性の変異評価」
渡邊芳倫(福島大学)
13:50~14:10 「土壌型と管理履歴が異なる自然栽培土壌の理化学性及び生物性」
新井実紀(東京農工大学大学院), 田中治夫(東京農工大学大学院), 杉原創(東京農工大学大学院)
14:10~14:30 「不耕起とカバークロップ利用による土壌炭素隔離のコスト分析」
小松﨑将一(茨城大学農学部附属国際フィールド農学センター)

15:00~16:00 総会、学会賞授賞式

16:00 閉会(閉会挨拶)

【問い合わせ先】
日本有機農業学会事務局:福島大学食農学類 渡邊 芳倫(ワタナベ ヨシノリ)
〒960-1296 福島県福島市金谷川1
Eメール:r890◆ipc.fukushima-u.ac.jp
*Eメールアドレスは“◆”を“@”に変換してください。