第021号(2021年9月15日)

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□■□      日本有機農業学会メールマガジン        □■□

第021号  2021/09/15

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❏ 第22回(茨城)大会のお知らせ(第1報)
❏ 「有機農業研究者会議2021」のご報告
❏ 国際ミニシンポジウム「持続可能な農業,農村,生態系への転換―グローバル・トレンドと地域の現実を学際的アプローチから読み解く―」(地域農林経済学会主催・日本有機農業学会後援)のお知らせ
❏ 2021年度日本農学会シンポジウム「コロナ禍のその先へ~農学のチャレンジ~」のお知らせ(再掲)
❏ 新刊書のご案内
❏ “有機農業”の窓 / 農林水産省:有機農業の推進に関する令和4年度予算の概算要求について

※「新刊書のご案内」は学会事務局に送られてきた主に会員の新刊書等を掲載しております。随時、掲載依頼を受け付けておりますので、著者ご自身で紹介文をお送り下さい。
※「“有機農業”の窓」は学会事務局に送られてきた広報依頼について、会員の皆様にとって有益と判断した情報を掲載しております。

 

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 第22回(茨城)大会のお知らせ(第1報)

1.期  間:2021年12月4日(土)〜12 月5日(日)
2.開催校:茨城大学
3.内  容:
第 22回大会は、 オンラインによるリアルタイムのライブ配信方式で開催します。本大会の参加費は、会員・非会員ともすべて事前納入とし、参加費納入確認をもって参加登録とします。詳細なプログラム、参加費および事前納入・参加登録方法は、近日中に学会HPおよびメールマガジンで周知します。

【個別発表のスケジュールについて】
個別発表のスケジュールは下記の通りです。今大会では、ポスター発表を実施しません。ポスター発表希望者は、個別発表にエントリーをお願いします。
•発表申込期限:10 月 31 日(日)
報告タイトル、氏名、所属をご記入の上、事務局までメールをお送りください。
•発表要旨の提出期限:11 月 15 日(月)
要旨の書式は、学会HPよりダウンロードし、事務局までメールをお送りください。

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❏「有機農業研究者会議2021」のご報告

2021年の大会は、農研機構・中日本農業研究センター、農研機構・植物防疫研究部門、NPO 法人有機農業参入促進協議会と、日本有機農業学会による共催、農林水産省、長野県、南信州広域連合、飯田市、松川町の後援で開催しました。

この会議は研究発表だけでなく、現場の実情を知り、交流に繋げるために、実際に特徴的な取り組みをされている農業者の圃場に足を運んでの現地視察も含めて開催してきました。そこで、今回は有機農業プラットフォームを全県で展開しておられる長野県で、そのなかでもこれから有機給食に取り組むという有機農業に意欲的な自治体である飯田市、加えてすでに有機給食を実践している先進地である松川町で開催するという運びになりました。

実行委員会では、ぜひ参加者が集まって直接言葉を交わすことができ、開催地の取り組みに触れることのできる現地見学会の実現に向けて、慎重に開催方法を検討してまいりましたが、新型コロナウイルス感染症のこれまでにない拡大で、この会議は昨年度にひきつづきオンラインの開催としました。

1日目の第一部は「有機農業技術をどう育て、広めるか:『みどりの食料システム戦略』を契機として」というタイトルで4名のご講演がありました。最初に「『みどりの食料システム戦略』における有機農業推進政策」について、農林水産省生産局農業環境対策課課長補佐の嶋田光雄氏様より施策推進の考え方についてお話を伺いました。続いて「農研機構における有機栽培技術開発への取り組み」について、水稲やジャガイモなどの栽培技術、雑草防除、そしてIPMにもとづく害虫防除について植物防疫研究部門長の長坂幸吉氏から発表がありました。海外の現状についての話題が2題続きました。「アメリカ・カリフォルニア州における有機農業研究と普及活動」についてカリフォルニア大学サンタクルーズ校の村本穣司氏から、アメリカ西海岸での有機栽培の実態と研究・普及体制に関する発表があり、農業者同士の交流を含む社会的学習の重要性が示されました。「EUにおける有機農業技術開発と普及」について、愛知学院大学の関根佳恵氏からヨーロッパ、特にフランスにおける有機農業に関する研究体制と食育を含めた普及体制の効果についてのご講演をお願いすることができました。

第二部として現場での実績に基づいた技術的な到達点についてのご講演が3題ありました。農研機構・中日本農業研究センターの山内智史氏から「ミニトマトの有機施設栽培体系の開発と現地実証」と題して、農業法人のハウス栽培における病虫害の発生と数年をかけての対策の効果が紹介されました。栃木県上三川町の川俣文人氏は、「稲・麦・大豆を組み合わせた有機輪作体系の実践」についてご自身が栽培されている農地におけるさまざまな輪作の組み合わせと収量・品質への効果についての報告がありました。続いて、自然農法国際研究開発センターの岩石真嗣氏から「有機農業に適した品種の開発と普及」と題して自然農法センターで取り組んできた環境適応力があり少肥で栽培できる品種の開発について、その成果と課題についての検討と有機農業に向いた品種の普及についての展望が示されました。

1日目の最後として、ポスター発表についてもオンラインを用いての発表と討議を行いました。Zoom会場を2つ設定し、計5題の成果発表を行いました。

2日目は、長野県池田町の矢口一成氏、松川村の宮田兼任氏、そして飯田市の一秀晃氏による有機農業、および有機給食への取り組み、岐阜県白川町の西尾勝治氏と名古屋市の吉野隆子氏による新規就農者の拡大や消費者との連携についての報告がありました。
最後に開催地の特徴的な有機農業の取り組みを学ぶ現地視察に代わるものとして、松川町役場から町内の有機農業者の実践と有機給食についての取り組みを事前に収録していただいた映像を交えて紹介していただきました。

会議はPeatixというイベント開催のシステムを利用し、受付と参加費の徴収を行いました。最終的には1日目220名、2日目185名の参加があり、パブリックビューイングも10会場で開催することができました。

今回、現地開催から参加者を限定しての開催、そして最終的に全てオンラインでの開催と、新型コロナウィルス感染症の第5波と呼ばれる拡大の状況を検討しながら開催方法の変更を余儀なくされました。その結果、会場提供にご協力いただいた飯田市、松川町には迅速なご対応をいただきました。オンラインは全国から移動を伴わなくても参加できる利点がありますが、対面での会議、農地を訪問しての交流にも大きな利点があり、来年の開催に向けて開催方法についての再検討が必要と考えております。

最後になりましたが、講演・話題提供をしてくださった皆様、共催、後援団体の関係者の皆様、そして実行委員会の委員の皆様に改めて感謝申し上げます。
「有機農業研究者会議2021」実行委員長 金子信博

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❏ 国際ミニシンポジウム「持続可能な農業,農村,生態系への転換―グローバル・トレンドと地域の現実を学際的アプローチから読み解く―」(地域農林経済学会主催・日本有機農業学会後援)のお知らせ

10月30日(土)~10月31日(日)、第71回地域農林経済学会大会が開催されますが、その一環として、国際ミニシンポジウム「持続可能な農業,農村,生態系への転換―グローバル・トレンドと地域の現実を学際的アプローチから読み解く―」が英語で開催されます。日本有機農業学会はこのシンポジウムの趣旨に賛同して後援しています。国際シンポジウム以外の企画の内容については、地域農林経済学会のウェブサイト(http://a-rafe.org/99/2)をご確認ください。

地域農林経済学会非会員の方で、国際シンポジウム以外の企画への参加を希望される場合は、事前(10/29まで)にメールでの申請が必要です。
メールの件名に【地域農経学会大会参加申請】、本文に氏名、所属、連絡先メールアドレスをご記入のうえ、地域農林経済学会庶務担当・鬼頭(kito.yayoi.5r@kyoto-u.ac.jp)宛てに送付をお願いします。

■Program:
10:30-10:40 Welcome Address:
Vice-President of JARAFE
President of JSOAS, Prof. TANIGUCHI Yoshimitsu (Akita Prefectural University)
10:40-10:50 Opening by Chair: Prof. MAHARJAN Keshav Lall (Hiroshima University)
10:50-11:10 Presentation 1: Agroecology and Systems Analysis for Sustainable Agriculture
Dr. LOPEZ RIDAURA Santiago (CIMMYT)
11:10-11:30 Presentation 2: Small-Scale Organic Farming and the ‘return to rural’: global perspectives and case studies on the revitalization of marginal rural territories
Asst. Prof. ZOLLET Simona (Hiroshima University)
11:30-11:50 Presentation 3: Power Dynamics and Discourses behind Climate Smart Agriculture: Global Context and Contest
Prof. HISANO Shuji (Kyoto University)
11:50-11:55 Discussant: Assoc. Prof. SEKINE Kae (Aichi Gakuin University)
11:55-12:25 Discussion
12:25-12:30 Closing Remarks: Chair: Prof. MAHARJAN Keshav Lall (Hiroshima University)

参加される方は以下のZoomからアクセスして下さい。
トピック: ARAFE-JSOAS 2021 International Symposium
時間: 2021年10月31日 09:30 大阪、札幌、東京
https://testkindai.zoom.us/j/92324286725?pwd=UW1mM0ZmUlRCVWxqdHJsYVZNV0t6UT09
ミーティングID: 923 2428 6725
パスコード: 265504

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 2021年度日本農学会シンポジウム「コロナ禍のその先へ~農学のチャレンジ~」のお知らせ(再掲)

開催日時:10月2日(土) 13:00~18:00
場所:オンライン開催(ZOOMウェビナー)
定員:500名 参加費 無料
講演要旨:冊子は別売(500円/1部-要事務局連絡)
事前申し込み(下記URLからご登録ください):
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_84Im0wRsRs60gND1FeWK4g
主催:(一社)日本農学会
後援:(公財)農学会、東京大学大学院農学生命科学研究科

■プログラム
13:00~13:05 開会挨拶・趣旨説明
13:05~13:10 オンライン利用の注意点の説明
講演
13:10~13:40 「コロナ禍で注目される「農村」という選択肢」服部 俊宏(明治大学)
13:40~13:45 質疑・交代
13:45~14:05  「家食」が開いた小麦市場で研究シーズを生かせ」荒木 英樹(山口大学)
14:05~14:10 質疑・交代
14:10~14:30  「コロナ禍における自然・緑とのふれあい」愛甲 哲也(北海道大学)
14:30~14:35 質疑・交代
14:35~14:55 「野生動物の生態に関する知識は野生動物由来感染症の対策に役立つ」飯島 勇人(森林総合研究所)
14:55~15:00 質疑
15:10~15:30 「ICT等情報の高度化による野菜のスマート生産技術」安 東赫(農研機構 野菜花き研究部門)
15:30~15:35 質疑・交代
15:35~15:55  「家畜に優しいスマート飼養衛生管理システム創出による動物性食品の安定供給」眞鍋 昇(家畜改良センター)
15:55~16:00 質疑・交代
16:00~16:20 「コロナ禍で見えたホリスティックで学際的な土壌科学」波多野 隆介(北海道大学)
16:20~16:25 質疑・交代
16:25~16:45 「『みどりの食料システム戦略』にどう対応するべきか」谷口 吉光(秋田県立大学)
16:45~16:50 質疑
17:00~17:50 総合討論
17:50~      閉会挨拶

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 新刊書のご案内

小口広太『日本の食と農の未来:「持続可能な食卓」を考える』2021年9月16日(光文社新書)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784334045609
食と農の「つながりの再構築」という視点から、独立就農、ローカル・フードシステム、CSA、耕す市民などをキーワードに有機農業や都市農業の現場の動きを中心に取り上げています。一般向けに事例を豊富に、写真や図も多く使用しながら平易な言葉で書きましたので、お読みいただけると幸いです。小口広太
目 次
【第1章】日本の食と農のいま
【第2章】この時代に農業を仕事にするということ
【第3章】持続可能な農業としての「有機農業」を地域に広げる
【第4章】食と農のつなぎ方
【第5章】食と農をつなぐCSAの可能性
【第6章】都市を耕す

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 “有機農業”の窓 / 農林水産省:有機農業の推進に関する令和4年度予算の概算要求について

農林水産省から令和4年度予算の概算要求に関する情報が提供されましたのでお知らせします。
○農業環境対策課関係の有機農業関連予算については、以下をご参照下さい。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/attach/pdf/yosan_yuuki-22.pdf

○なお、農林水産省の概算要求の全体はこちらになりますので、ご参照下さい。
https://www.maff.go.jp/j/budget/r4yokyu.html

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❖発 行:日本有機農業学会
❖事務局:千葉商科大学 人間社会学部 小口広太研究室内
〒272-8512 千葉県市川市国府台1-3-1研究館R410
E-mail yuki_gakkai [アットマーク] yuki-gakkai.com
❖編集・送信:小口広太(事務局長)

メールアドレス・住所・所属など個人情報の変更、メールマガジンへの情報掲載のご依頼(毎月10日締切)、その他お問い合わせは、上記までメールでご連絡ください。

❖年会費の振込先:郵便振替口座/00930-5-155607 加入者名/日本有機農業学会