第014号(2021年4月15日)

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□■□      日本有機農業学会メールマガジン        □■□

第014号  2021/04/15

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❏ 第22回大会 開催地と日程の決定
❏ 大江正章さん追悼シンポジウム(オンライン)の開催について(第1報)
❏ 「共催、協賛および後援に関する規程」の制定について
❏ 「日本有機農業学会の意見表明の公表プロセスに関する規程」の制定について
❏ 編集委員会からのお知らせ
❏ “有機農業”の窓 / PARC自由学校:【大江正章さん追悼講座】「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」のお知らせ
❏ “有機農業”の窓 / 長野県有機農業推進プラットフォーム:勉強会の動画アップのお知らせ
❏ “有機農業”の窓 / 名古屋大学大学院環境学研究科持続的共発展教育研究センター:出版記念セミナーのお知らせ

 

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❏第22回大会 開催地と日程の決定

第22回大会は茨城大学で12月4~5日(土日)に開催することが決まりました。開催方法や内容については今後検討し、随時ご報告していきます。

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❏大江正章さん追悼シンポジウム(オンライン)の開催について(第1報)

NPO法人 アジア太平洋資料センター(PARC)が大江正章さん追悼オンラインシンポジウム「地域主義とコモンズ:農と自治、アジアを結ぶ(仮)」を開催します。有機農業学会はこのシンポジウムを共催します。申し込み方法等は決まり次第ご案内します。

・日時:6月13日(日)15:00~18:00(予定)
・方法:オンラインシンポジウム
・参加費:無料
・共催:アジア太平洋資料センター(PARC)、日本有機農業学会

【第1部】15:00~16:30
コロナ時代の地域主義とコモンズの思想と実践:大江さんの思いを引き継ぎながら
講演:金子美登さん・友子さん、高橋巌さん、吉野隆子さん
コーディネーター:古沢広祐さん
コメンテーター:中村尚司さん、澤登早苗さん 他

【第2部】16:45~18:15
次世代へつなぐ:農とアジアの現場から
講演:小口広太さん、相川陽一さん、野川未央さん
コーディネーター:畠山菜月さん
※内容は変更になる可能性があります。

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❏「共催、協賛および後援に関する規程」の制定について

他学会や団体が主催する行事等に関して、本学会が共催、協賛や後援をする場合の取り扱いについて定めた規程を制定しました。ホームページにアップしましたので、今後必要な場合にご活用下さい。

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❏「日本有機農業学会の意見表明の公表プロセスに関する規程」の制定について

先日「みどりの食料システム戦略」に対する学会の提言書を提出しました。
今後こうした活動が増えることを想定して、学会の意見表明の手続き(公表プロセス)を定めた規程を制定しました。ホームページにアップしましたので、今後必要な場合にご活用下さい。

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❏編集委員会からのお知らせ

4月6日に、J-STAGEで『有機農業研究』第12巻第2号が公開されましたのでお知らせ致します。掲載されている論文や書評はダウンロード・印刷も可能です。なお、第13巻第1号は、6月末の発行予定です。

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❏“有機農業”の窓 / PARC自由学校:【大江正章さん追悼講座】「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」のお知らせ

https://ssl.parc-jp.org/e/html/products/detail.php?product_id=156

コロナ禍の中で、私たちは「農」と「食」を改めて見直す必要に迫られています。便利で快適な生活を追い求め、化石燃料と原子力発電に依存した大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とする社会、そして都市一極集中がコロナ感染拡大の要因となりました。このような産業・生活のあり方を根本から変えるためのビジョンは「都市農村共生社会」であり、その核となるのは「地域」そして「有機農業」であると、2020年12月に亡くなった大江正章さん(PARC共同代表・コモンズ代表)は論じました。
この講座では、地域主義・自治・有機農業を柱に、持続可能な社会に向けての課題と展望を、各地で農と食に関わり実践する方々にお話いただきます。全国の参加者同士の情報交換やネットワークづくりも目指します。

●2021年6月-11月
●原則として火曜日19:00-21:00
●全9回 ●定員50名
●受講料:15,000円
(※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。)
<若者応援!U25割>
25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。ご希望の方は専用の申込みページからお申し込みください。

【講座内容】
●6/25(金) 身の丈文明は可能だ―コモンズからコモンズへ
勝俣 誠(明治学院大学 元教員)
他者と自然を傷つけないで何とか生きていける世界の入り口の数ある一つを提示してみます。前半は問題提起と切り口提示。後半は自由討論。私語・雑談歓迎。

●6/29(火) 有機農業を軸に日本農業を持続可能な方向に転換する
谷口吉光(秋田県立大学 教授/日本有機農業学会 会長)
有機農業の面積を30年以内に40倍に増やすー。こんな驚きの数値目標を農林水産省が公表しました。日本にも有機農業が広がるのでしょうか。皆さんと一緒に考えましょう。

●7/6(火) 有機農業の現場から―福島から地域と世界を考える
浅見彰宏(NPO法人福島県有機農業ネットワーク 代表)
震災でコミュニティが破壊され、過疎、離農などの課題先進県となってしまった福島で、農業を通して見えてきた課題と対策を皆さんと一緒に考えます。

菅野正寿(NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会/農家民宿「遊雲の里」)
3.11の教訓はなんだったのか、持続可能な社会のありかたを一緒に考えます。そしてコロナ禍でも健全なくらしのある農業と農村の価値を伝えたいと思います。

●7/27(火) 変わりゆく都市農業・農地の位置づけと役割
澤登早苗(恵泉女学園大学 教員/日本有機農業学会 元会長)
都市農地は、「宅地化すべきもの」から今や「あるべきもの」として位置づけられているが、2022年以降大幅に減少するかもしれない。その背景と市民が耕す都市農業の新たな可能性について考える。

●9/7(火) 地域に希望あり!―学校給食の有機化を核にしたコモンズ再生
いま全国各地で、地場産の食材や有機農産物を学校給食に取り入れようとする動きが急速に広がっています。その先駆的な事例である愛媛県今治市、千葉県いすみ市の現場で動いてきたお二人に、成功の秘訣、苦労した点、地域社会への影響などお話をお聞きします。
鮫田 晋(千葉県いすみ市 職員)
安井 孝(NPO法人愛媛県有機農業研究会 理事長)
今治市は、学校給食に地場産農産物や有機・特別栽培農産物を使う取組を進めています。これは、給食をよくするために行っているのではなく、給食を食べた子どもたちが大人になった時、今治産の農産物や食品を買い支え、食べ支えてくれることで地域の暮らしを守ってもらうために行っているのです。

●9/21(火) 韓国・ソウル市のフード・プランと市民社会
姜 乃榮(カン・ネヨン)(地域ファシリテーター/慶熙大學フマニタスカレッジ 講師)
コロナ19など災難が日常になっている社会で安全安心の生活を確保するためには、農と食を基本にして地域を再構成することが大事ではないでしょうか。一緒に考えてみましょう。

●10/5(火) 食品ロス、貧困問題の解決と地域の助け合い―フードバンクかながわの取り組み
藤田 誠(公益社団法人フードバンクかながわ 事務局長)
フードバンクかながわは、『「もったいない」を「分かち合い」・「ありがとう」へ』を目的に2018年2月に設立した公益社団法人です。設立の経緯と現状、併せて、コロナ禍での活動状況についてご報告させていただきます。

●10/19(火) 食料主権と小農の権利を!―自由貿易・種子の独占に抵抗するグローバル・サウスの運動
岡崎衆史(農民運動全国連合会 事務局次長)
食料主権や農民の権利を提唱し、国際政治を動かしてきた「ビア・カンペシーナ」の活動を紹介しながら、自由貿易や食と農について考えていきたいと思います。

内田聖子(PARC代表理事)
グローバル経済が、各国の農業・食料政策に直接打撃を与える時代、最期の砦となるのは地域、自治体です。〈コモン〉を守る世界の運動に学びます。

●11月(予定) 食・農・地域を育む思想
藤原辰史(京都大学人文科学研究所 准教授)
20世紀の農業史からは「食と農」が「効率と利潤の追求」に支配されてきたプロセスが浮かび上がります。私たちの命と直結する「農と食」のあり方を豊かで尊厳あるものにするための方途をお話いただきます。

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❏“有機農業”の窓 / 長野県有機農業推進プラットフォーム:勉強会の動画アップのお知らせ

3月24日(水)に行なわれた勉強会第4回「有機農業でつくる持続可能な地域」の動画をアップしました。

小口広太講師基調講演
https://www.youtube.com/watch?v=zKZNJjAF1dc&t=7s
いとう農園事例報告
https://www.youtube.com/watch?v=v5dZJOPtZsA&t=435s
ほそかわ農園事例報告
https://www.youtube.com/watch?v=IJbOkhP09_g
パネルディスカッション
https://www.youtube.com/watch?v=JKwDGUDiXH4

また、会場での資料については県のウェブサイトからダウンロードできるようになります(現在、工事中)。
https://www.pref.nagano.lg.jp/nogi/yukiplatform.html

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❏“有機農業”の窓 / 名古屋大学大学院環境学研究科持続的共発展教育研究センター:出版記念セミナーのお知らせ

【2021.4.23ウェビナー開催】
<出版記念セミナー>有機農業政策で変わる食と暮らし -EUと我が国における政策、戦略の動向
http://ercscd.env.nagoya-u.ac.jp/jpn/announcements/event/2021423_-eu.html

【目的】
EU諸国では、有機農業が近年急速に拡大しています。さらに、欧州委員会は、2020年5月に「農場から食卓まで(Farm to Fork)戦略」を発表し、有機農業面積シェアを2030年には25%まで拡大するという目標を設定、有機農業推進をさらに進めています。また、我が国においても「みどりの食料システム戦略」(中間取りまとめ)が発表され、2050年までに有機農業面積シェアを25%に増やすという目標が掲げられ、今後の推進の本格化が期待されています。本会では、これまでのEUにおける有機農業拡大のプロセスを川上から川下の諸側面から発表、我が国の今後の有機農業政策及び、その運用についての議論を行います。YouTube Live視聴者の質問に答えながら、有機農業について幅広い啓発を実施する予定です。

また、平成30年度農林水産政策科学研究委託事業「EUの有機農業振興のための戦略~我が国への示唆~」の成果を発表し、そして、関連プロジェクト「欧米の有機農業政策及び国内外の有機食品市場の動向と我が国有機農業及び食品市場の展望」の代表である立教大学経済学部経済政策学科 大山利男准教授にも発表、ご講話頂きます。

【プログラム・発表者】(暫定版・以下敬称略)
農林水産省 生産局 農業環境対策課 課長補佐 嶋田 光雄
演題:有機農業をめぐる状況について
東北大学 大学院 農学研究科 准教授 石井 圭一
演題:仏における有機農業振興の現状(暫定)
名古屋大学 大学院 環境学研究科 教授 香坂 玲
演題:独における重層的なネットワーク化による有機農業振興戦略
立教大学 経済学部 経済政策学科 准教授 大山 利男
演題: 欧米諸国及び日本の有機食品市場の動向と展望
名古屋大学 大学院 環境学研究科 特任講師 内山 愉太
演題:我が国の都市における有機農業振興の戦略
名古屋大学 大学院 環境学研究科 研究員 三宅 良尚
演題:我が国の有機農業への参入条件と政策への示唆

【ご参加申込方法】
こちらのURL( https://forms.gle/nqpznkS6NvpEaMfb6 )にてご参加のお申込みを、開催日前日の4月21日19:00までにお願いいたします。

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❖発 行:日本有機農業学会
❖事務局:千葉商科大学 人間社会学部 小口広太研究室内
〒272-8512 千葉県市川市国府台1-3-1研究館R410
E-mail yuki_gakkai [アットマーク] yuki-gakkai.com
❖編集・送信:小口広太(事務局長)

メールアドレス・住所・所属など個人情報の変更、メールマガジンへの情報掲載のご依頼(毎月10日締切)、その他お問い合わせは、上記までメールでご連絡ください。

❖年会費の振込先:郵便振替口座/00930-5-155607 加入者名/日本有機農業学会